ビル業界トピックス

「空飛ぶクルマ」VR体験 エアモビリティ社会実装に向けて

 空路と言えば飛行機であるが、「クルマ」も空の交通手段になる時代が近付いてきた。丸の内エリアで”空飛ぶクルマ”のVR用体験車両を用いた一般向けの実証実験が行われた。今後の全国各地での取り組みが期待される。

疑似体験を通じ社会的認知の拡大
デロイトトーマツグループ、有志団体Dream On(東京都港区)、三菱地所(東京都千代田区)、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(TMIP)は、”空飛ぶクルマ”(eVTOL)の社会実装に向け、2月28日、3月1日の2日間にわたり、東京・丸の内の「3x3Lab Future」において、デロイトトーマツグループとDream On が共同開発したVRコンテンツを体験できる「空飛ぶクルマ」VR体験車両を用いた実証実験を行った。

 デロイトトーマツグループの海野浩三氏は、「日本で空飛ぶクルマの議論が始まった2018年に専門チームを立ち上げ、知見と実績を蓄積してきました。空飛ぶクルマは単なる便利な乗り物ではなく未来の街・生活・働き方を一変させるポテンシャルがあると考えています。描くイメージや前提知識がまだまだばらけているという課題認識があり、一つの方向を見て議論するための方法としてVRが最適なのではないかと、今回4社で共同しVR開発・実証実験に至りました」と背景を語った。

 三菱地所エリアマネジメント企画部オープンイノベーション推進室長兼TMIP代表の佐野洋志氏は、「”空飛ぶクルマ”は目前に迫った近未来と捉え、これは当社の事業にとって非常に重要な意味のある、街の在り方、過ごし方を変えていく交通インフラになるだろうと考えています」とした。

 「空飛ぶクルマ」は「電動」、「自律」、「垂直離着陸」の3つの特徴を備えたものと定義され、次世代の乗り物として注目されている。国のロードマップによると2025年の大阪万博を皮切りに、地方での人の移動から事業を拡大する計画となっている。今回のVRコンテンツはユースケースのひとつとして想定されている地方交通の活用イメージを具体化したもの。

 「空飛ぶクルマ」のチケット予約やチェックイン、機体に乗り込み搭乗するまでの一連の手続きから、目的地までの飛行中、機内では空の上からの景色を楽しみながら何ができるのか、観光の提案や保険加入などアクティビティに向けた準備等「空飛ぶクルマ」の活用を具体的にイメージでき、大きなポテンシャルを持つことが分かる。またコンテンツ内の風景に合わせて機体が前後に動いたり風を吹き込むなど、五感で体験可能。今回の検証結果を踏まえ、今後は全国各地での取り組みを検討・展開していく予定。

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