ビル業界トピックス

地中熱ヒートポンプ採用のマンション タカラレーベンとインテリックスが開発

 インテリックス(東京都渋谷区)は、タカラレーベン(東京都千代田区)が展開する賃貸マンション「LUXENA用賀(ラグゼナようが)」に「地中熱利用ヒートポンプシステム」を導入したと発表した。

 地中熱ヒートポンプとは、地中に水を満たした配管を埋設し、内の水を循環させることで冬暖かく夏冷えた水を室外機に取入れるシステム。地中の温度はは年間を通じて13~15℃と安定しており、空気を熱源とする機器よりも省エネ性能に優れるとされる。環境省では「エネルギー基本計画に推進すべき再生エネルギー」として位置付けており、「東京スカイツリー」でも採用されるなど、脱炭素社会の実現に向けて期待が高まっている。東京都が行う助成金事業に採択された初の地中熱ヒートポンプシステムという。

 今回の導入は、インテリックスのグループ会社で省エネ住宅の技術開発を行うリコシス(東京都中央区)が実施したもので、「LUXENA用賀」の3~14階の共用廊下の冷暖房に使用する。
 「LUXENA用賀」は東京都世田谷区用賀に立地。敷地面積1010・41㎡、建物面積4815・75㎡、鉄筋コンクリート造地上14階。今年2月に竣工しており、総戸数84戸の共同住宅のほか、事務所・店舗も入る。

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