ビル業界トピックス

商業ビル「RESTA高田馬場」竣工 若者の街に新規供給で募集から1カ月で満室に

 東京ビルディング(東京都新宿区)は先月、「高田馬場」駅から徒歩2分の商業ビル「RESTA Takadanobaba」を竣工した。

 「RESTA」は同社が展開する商業ビルブランドシリーズ。「Station(駅)に近い場所からRest(憩い)を与える」をコンセプトに、駅から近い憩いの場づくりを目指している。

 「RESTA」シリーズの第3弾となる「RESTA Takadanobaba」は延床面積652・01㎡、敷地面積198・68㎡、地上4階建て。今回のプロジェクトは旧「第26東京ビル」の建替えにあたる。

 各フロアは40坪程度。設計からリーシング、管理まで自社で一貫できるという東京ビルディングの強みを生かし、テナント・利用者双方が快適に使える空間に仕上げている。例えば看板。店舗がひしめく商店街で視認性を確保するため、見やすい場所にサインを設置。また1~3階にはテラス席としても使えるバルコニーを敷設することで、内装の自由度を高めている。1~2階に続く階段脇には2階専用のテナント看板スペースを設けて、通りを歩く顧客が入店しやすい環境を整えた。

 「RESTA Takadanobaba」が立地するさかえ通り界隈には、東京富士大学をはじめとした学校法人が複数立地。チェーン系から個人経営まで、学生が利用しやすい安価な飲食店が出店している。その環境も後押しし、「RESTA Takadanobaba」は3月に入居者募集を開始して、1カ月で全フロアが成約。竣工前の満床と好調な駆け出しを切った。

 第一営業部 営業課 課長の一瀬亮氏は「入居されるのは居酒屋、一人しゃぶしゃぶ専門店、アミューズメントバー、個人経営のバーなど。高田馬場は学生が多い街なので、若者向けの飲食店の出店意欲が高いです。当社では階数の設計からサインの位置に至るまで、利用者の視点に立ってビルの上品さや質・意匠性を追求しています。今後もテナント・利用者双方の視点に立った、バランスの良いビルづくりに励んでいきたい」と話した。

 今はテナントごとに内装を工事中。年内に順次開業予定という。

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