ノットコーポレーション(大阪市中央区)が大阪市北区で運営する「N6/KNOT MARKET PLACE」では、9月16日から10月1日までの期間限定で、ドイツ・ミュンヘン発のラグジュアリーライフスタイルブランド「MCM」とのポップアップストア展開を行った。
「N6/KNOT MARKET PLACE」は、自動車備品の製造工場として使用されてきた2階建ての工場をノットコーポレーションが自社運営してリモデル(価値の再構築)した複合施設。工場として稼働してきた時間や歴史を尊重し、往時の面影を要所に残しながらデザインされた空間は、レトロなたたずまいを残しながらも「人が集い、価値と触れ合う」という要素をプラスした新たな拠点として2021年3月にオープンしている。施設が立地する中津エリアは、阪急電車や大阪メトロ御堂筋線を利用して梅田からわずか1駅。高層ビル群を間近に臨みながらも昔ながらの街並みが今も残るエリアだ。
ノットコーポレーションの河内道生社長は「周囲で再開発が進む中で街を盛り上げたいと考える地元地権者や事業者は多くおられました。『N6』が開業したことによって若者文化が根付く茶屋町から歩いて中津を訪れる方々が増え、地域活性化にお役立てできたことを実感しています」と話す。
MCMは、ドイツの文化的な歴史や伝統を受け継ぎながら最先端の技術による商品開発を追求するラグジュアリーライフスタイルブランド。世界中のスターがMCMのバッグや小物を愛用することから、日本国内でも人気に火がついた。同社初となる今回のポップアップストアでは秋冬シーズンの最新アイテムの展示・販売のほか、ポップアップ限定メニューとして「MCMバーガー」や「MCMドーナツ&ドリンクセット」などのメニュー開発を行った。また、商品と撮影可能なフォトスポットなどを設置して、来店者によるSNSでの積極的な情報発信を行うことでリーチを広げ、また影響力の大きいインフルエンサーによる情報拡散などもうみ出すことで、新たな価値を創出し、ビジネス拡大を実現している。
河内社長は「MCMのような感度の高いブランドとのコラボ企画を今後も積極的に行いたいですね。『N6』ではポップアップストアのほかトークショーの開催など、この場所からカルチャーを発信する取り組みを企画し、エリアの活性化に寄与していきたいと考えています。築年数が古い、収益力が低下した物件でもアイデアを絞り出して価値あるものにしていくことが『未来をつくるカンパニー』としての我々の使命だと思っています」と述べている。