大林組(東京都港区)は、設計初期段階でZEBReady達成評価を可能にするシステムを開発した。同社が設計したオフィスビルのデータを基に、システム内で計算ロジックを定式化。情報入力を簡易化して、設備仕様が定まらない設計初期段階でのZEBReady達成評価を可能にした。
評価が可能な建物形状は、矩形平面に限らず、さまざまな形状の建物に使用することができ、加えて3次元モデル上の庇やルーバー材、外壁の凹凸などによる各部位の日除け効果も計算結果に反映できる。環境に配慮した建築デザインの有効性をリアルタイムに確認しながら設計案を比較検討可能。
大林組では今後、同システムの対象をオフィスビル以外の建物用途にも拡張するとともに、ZEBReady以外の認証基準にも対応範囲を広げていく予定。これにより、省エネルギー性能に優れた建築物の提供を通じて、カーボンニュートラルの実現に貢献していくとしている。