ビル業界トピックス

ボルテックスがフードバンクを支援 SDGs私募債を通じ精米機など寄贈

 ボルテックス(東京都千代田区)は今年4月、七十七銀行(仙台市青葉区)が提供する「77SDGs私募債(寄付型/社会貢献コース)」により5億円の資金調達を実施。私募債発行に際し七十七銀行へ納めた手数料の一部を活用して、特定非営利活動法人「ふうどばんく東北AGAIN」に精米機ほか計13品を寄贈した。

 ボルテックスは東京都心部、大阪・福岡などの主要都市の商業地にある中規模ビルをフロアごとに分譲する「区分所有オフィス」を展開。本業に連動しない収益と流動性の高い売却可能資産を確保し、所有者の企業価値・事業継続性の向上に寄与してきた。今回は同社の掲げる「経営に新常識をもたらし富の再分配を実現することにより、社会における格差の拡大とそれによる分断を是正する」というパーパスのもと、ふうどばんく東北AGAINへの支援を決めた。

 ふうどばんく東北AGAINは、SDGs達成に向け内閣府が推進する「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」の会員として活動している東北一歴史のあるフードバンク。仙台市内、宮城県内の各種NPOやボランティア団体と連携し、生活困窮者を多方面から支援している。こども食堂(おやこ食堂)やフードパントリー、カフェの運営を通じ、地域のコミュニティづくり、地域の拠り所となっている。また東北地方を中心に全国のフードバンク団体と連携して、食品の有効活用やフードバンクの発展に向けた活動も実施。これらの活動が同社の企業理念と合致。今回の支援に至った。

 12月7日には「ウェスティンホテル仙台」で贈呈式を開催。ボルテックス常務執行役員マーケティング本部 本部長の水口清貴氏が登壇し、ふうどばんく東北AGAINの地主雅信代表理事に精米機のパネルを用いて贈呈を行った。精米機「クリーンワンパス」をはじめ、台車やロッカー、シュレッダー、コーヒーメーカー等も贈呈された。当日会場には七十七銀行 上席執行役員の斎藤一寿氏も参加した。ボルテックスでは今後もこれら支援活動を行い、豊かな社会づくりや地域社会に貢献していく姿勢だ。

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