ビル業界トピックス

Pudu Robotics Japan 清掃ロボット領域で日本市場に参入

 中国の深センに本社を置くPudu Roboticsの日本法人、Pudu Robotics Japan(東京都中央区)は今年7月、清掃領域での日本市場への参入を発表した。

 Pudu Roboticsの開発するロボットの特徴は、精度の高いナビゲーションのアルゴリズムと親しみやすいビジュアル。2016年の設立以来、多額の研究開発投資を行ってきた。その成果として、世界の三大デザイン賞の一つであるドイツのレッドドット賞をはじめこれまでに多数の賞を受賞。800件以上の特許を取得している。近年、急激に成長。世界での累計販売台数は約7万台。日本でもネコ型配膳ロボットの「BellaBot」を中心に導入が進み、大手飲食チェーンのすかいらーくをはじめ多くの飲食店の配膳業務の効率化に寄与してきた。

 今回、日本で導入されるのは商業清掃ロボットの「CC1」と「SH1」。かわいらしい見た目が特徴的な「CC1」は、寸法663mm×568mm×682mm、重量75kg、清水タンク15L、汚水タンク15Lを備える自走式清掃ロボット。掃き掃除、床洗浄、吸引、乾拭きと1台で4役を担う。大理石から床タイルやローパイルカーペットまで、屋内の多様な床素材に対応が可能。専用のワークステーションで自動給水排水・自動充電されるほか、作業状態を収集し清掃レポートの自動作成まで行うという優れもの。

 「SH1」は、油汚れや滑りやすい環境に適した商用床洗浄機。22kgの地面への圧力と350r/minの高速ダブルディスクブラシを組み合わせることで、頑固な汚れを迅速に分解する。

 日本市場への参入発表から3カ月が経過。反響も増えているという。APACセールスディレクターのTony Zeng氏は「施設のオーナー様、管理会社様から問い合わせを頂いています。管理事業において、最も大きい出費は人件費。加えて日本では人手不足。デジタル転換のスピードが追い付いていないのが現状です。『CC1』では専用のアプリで清掃状況が遠隔管理できることから、省人化に大きく寄与することが見込まれます。また、これからエレベーターとの連動も本格化させる予定です。デジタル化を推進し、より実務に即したロボットを提供していきたい」とした。

 Pudu Robotics Japanは、今月15日~17日に開催される「ビルメンヒューマンフェア」に出展。「CC1」と「SH1」を展示する。コスト削減の観点から清掃ロボットの拡がりに期待がかかる。

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