ビル業界トピックス

フッ素化合物を一切含まない製品「OF1」シリーズ第一弾。日本初、有害物質ゼロの消火器「YFX-3」

総合防災カンパニー・ヤマトプロテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 佃 正博)は、フッ素化合物を一切含まない製品ラインナップ「OF1(オーエフワン)(商標登録第6604236号)」シリーズの展開を始めた。シリーズ第一弾として、3Lタイプの業務用ゼロフッ素 強化液(中性)消火器「YFX-3」を2023年1月より発売。
全国の販売代理店・防災店を通じて発売し、初年度の販売目標本数は1万本(発売日から1年間)を予定しているという。

有害物質ゼロの消火器(※1)は日本初(※2)

※1 本消火薬剤は消火器用消火薬剤の特許をもとに環境面に配慮して改良した消火薬剤
※2 日本国内におけるフッ素化合物を含まない強化液(中性)消火器用消火薬剤として(2022年9月 ヤマトプロテック調べ)

「OF1シリーズ」開発の背景

 フッ素化合物は人類の生活を豊かにした化学物質である。しかし、その一部は自然界で分解されにくく、生態・生体への悪影響が指摘され、人間活動から遠く離れた北極圏に生息する野生動物からも検出されている。

 2019年5月の国際会議(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の第9回締約国会議)では、フッ素化合物の一種であるPFOAの規制および、PFOSの規制見直しが決議され、今後、PFOA関連物質、PFHxS及びその関連物質の規制も検討されている。

 一方で、消火剤を使用する消火器や消火設備は設置が義務付けられており、あらゆる人の生活環境と密接である。より安心・安全に消火器を使用できることを目指し、フッ素化合物を一切含まない製品「OF1(オーエフワン)」シリーズを開発した。

 引き続きOF1シリーズの製品ラインナップを充実させることで、「ゼロフッ素」の社会を目指していくという。

「YFX-3」製品の特長

 本製品は、フッ素化合物を一切含まない強化液(中性)消火薬剤を使用しているため、フッ素化合物に関する規制の対象にならない。

 また、本製品は持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)に提唱される、11・12・14・のゴール達成に貢献すべく開発されている。

OF1(オーエフワン)シリーズ

 OF1とは、O(オー)が0(ゼロ)を、Fがフッ素を表した「ゼロフッ素」を意味する新しい製品ラインナップ。

 今回の業務用強化液(中性)消火器(OF1 LIQUID)を皮切りに、今後、ゼロフッ素の泡消火薬剤(OF1 FOAM)や消火システム(OF1 SYSTEM)の開発も進めていくという。

製品の仕様

品名      :YFX-3
種別      :小型消火器
型式      :強化液(中性)3L(蓄圧式、鉄製)
型式番号    :消第2020~5号
使用温度範囲  :-20℃~+40℃
総質量     :約5.8㎏
全高      :約49㎝
容器外径    :12.9mm
充填薬剤量   :3L
放射時間(20℃) :約51秒
放射距離(20℃) :3~5m
能力単位    :A-1・B-1・C

会社概要

会社名: ヤマトプロテック株式会社
創業: 1918(大正7)年1月17日
本社: 東京都港区白金台5-17-2
資本金: 9,900万円
代表者: 代表取締役社長 佃 正博
事業内容: 消火装置・火災警報装置・避難誘導装置・公害防災関係・管工事・電気工事等の設計、施工監理及び維持管理・建築設計、施工及び監理・消火器具機械・消火剤の製造及び 販売・防犯設備・その他関連ある付帯事業一切
URL: https://www.yamatoprotec.co.jp/
関連会社: 国内6社 / 海外5社
従業員数: 362名(2022年1月1日現在)

タイトルとURLをコピーしました