ビル業界トピックス

DIC、無線センサー『ハッテトッテ®』 の新製品CO₂・温湿度センサーの販売を開始

IoTで室内や施設内のCO₂濃度と温湿度を計測し、感染症対策や快適で安心できる空間づくりに貢献

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫)は、無線センサー『ハッテトッテ®』の新製品として、CO₂・温湿度センサーを9月7日より販売開始した。換気状態の確認に必要なCO₂濃度を計測することで、室内や施設内の感染症対策や、快適で安心できる空間づくりに貢献する。

無線センサー『ハッテトッテ®』

CO₂・温湿度センサーの使用シーン(イメージ)

新型コロナウイルスの主な感染経路が空気感染だと考えられるようになり、換気の重要性が高まっている。密閉された空間では、十分な換気が行われていないとCO₂濃度が上昇し、感染症をはじめ風邪やインフルエンザの原因となるウイルスが滞留するため感染リスクが高まるとされている。このような背景から、内閣官房では感染症対策としてCO₂濃度センサーを活用した換気状況の確認を推奨している。

加えて、建築物衛生法においてCO₂濃度基準は1,000ppm以下と定められており、CO₂濃度が高くなると、眠気や集中力の低下が起きるなど人体への悪影響をもたらすといわれている。安心・安全で快適な空間づくりには、換気と空調管理は必要不可欠だ。

本製品は、現在販売中の『ハッテトッテ®』温湿度・照度センサーと同様に、空間に溶け込むデザイン。万一の落下時にも衝撃を吸収するやわらかいボディを備え、貼るだけで簡単に設置できる。既存のCO₂センサーは、電源との接続が必要なものが多く、電池やバッテリー駆動では短期間しか稼働できないといった課題があった。一方、本製品はコイン電池で1年以上稼働できるため、配線工事が不要で、測りたい場所に簡単に設置することが可能。

また、CO₂センシング方式には、経済産業省「二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドライン」推奨の自動補正機能付きNDIR(非分散型赤外線吸収法)方式*を採用している。

*NDIR(Nondispersive Infrared)方式とは、排気ガス分子が特定の波長の赤外線を吸収するという特性を利用した方式

CO₂濃度計測データ(イメージ)

DICグループは長期経営計画「DIC Vision 2030」において、新事業創出により社会の持続的繁栄に貢献する事業ポートフォリオの構築を基本戦略に掲げ、デジタル社会に貢献するスマートリビング領域の取り組みを重点領域の1つに定めている。今後もIoT技術の発達や情報通信の進化などデジタル化により進化・発展する暮らしにおいて、化学的ソリューションを通じた新しい⽣活体験の提供を目指すという。

製品ウェブサイト

 ■やわらかい無線センサー『ハッテトッテ®』製品ページ
  https://www.dic-global.com/ja/products/hattetotte/index.html

DIC株式会社について

DICは日本で有数のファインケミカルメーカーのひとつであり、DICグループの中核企業である。DICグループは、世界全体でSun Chemical Corporationを含む約190の子会社によって構成され、60を超える国と地域で事業を展開。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料 、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料 、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されており、これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供している。

DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいる。連結売上高8,000億円を超え、世界全体で22,000名以上の従業員を有するなか、DICグループはグローバルで様々なお客様に寄り添っていきたいとのこと。

DICの詳しい情報は、https://www.dic-global.com/ を参照。

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